スマトラ沖地震・津波緊急報告会

1月21日、上智大学外国語学部主催のスマトラ沖地震・津波緊急報告会に参加した。

今回の津波で、わたしは、中学時代の友人を亡くした。昨年5月、わたしが前の職場を退職する直前

に、それこそ二十数年振りに再会し、その後、8月に上京してきた仙台在住の友だちと三人で夕飯を

一緒に食べつつ、わたしが前の職場を辞めるに至った経緯などを話したことも、今となってみると貴重

な思い出となった。

緊急報告会では、インドネシア、スリランカ、インド、タイの現状を、被災時に現地に滞在していたり、

その後現地を訪れた学生たちや先生が現地の状況を報告した。

インドネシアの報告では、バンダアチェを訪れた佐伯さんが、<天災から人災へ>と題して、話をした。

1970年代から続くアチェ独立運動に対する対策として、現インドネシア政府が昨年5月より同地域に

非常事態宣言を出しておあり、外国人の入域規制が行われる中で国軍が組織する民兵による地

元民に対するレイプや暴行が行われていたという話、そして、海外からの援助物資も国軍が管理して

いたため、被災後3日間はアチェに届かなかったという話など、たいへん興味深い報告だった。

インドネシア国軍が海外からの援助活動に警戒心を抱くのは、この援助活動を契機に各国や国際

機関がインドネシアに内政干渉をしようとしているのではないかと疑っているからであり、また同じイスラ

ム国家として、イラク戦争やパレスチナ人への弾圧に加担している米国への反発、さらにキリスト教自

体に対する反感があるのではないかという話も、とっても啓発的でした。

ただ、佐伯さんも話していたが、インドネシア政府が外国政府や国際機関を信頼しないのは、過去に

苦い経験があるからであり、東アジアに金融危機が起きた際にIMFの勧告を受け入れたためにインド

ネシア経済が目茶苦茶になったこと、また、その結果、東チモールの独立という事態が起きたことなど

を考えると、インドネシア政府の気持ちも分からないではない。

まぁ、自分の国のことは自分で考えて自分で決め、その結果についても責任を負うというのが、国際

社会における基本的なルール、原則だと思うし、当時、マレーシア政府は外圧に負けず、独自の政

策を貫いて金融危機を乗り切ったわけで、インドネシア政府にもIMFの言う事を鵜呑みにしたという責

任はあるわけだけど、しかし、他人の言葉を信じて痛い目に遭った今のインドネシア政府の気持ちも

分からないではない。

報告会では、そのあと、中長期的な援助を進める上でのポイントについてパネルディスカッションが行

われた。

印象的だったのは、災害が起きたからといって、日頃から何の関係もない個人、団体が被災地に乗り

込んでも、ろくなことは出来ないという話、被災地の人々は可哀相で無力だからお金を上げようという

姿勢が一番悪いという指摘、援助資金の使い途として、政府や国際機関経由ではなく、日本のNG

Oで特定地域と密接に結びついて活動を続けてきたところなどを活用すべきであるという提案。

要するに、日頃からのつながりが最も大切ということなのだ。わたしも、最近、同じことを考えていたので

、ナルホド、と思った。

 

 

 

 

 

 

、外国人の入域規制が行われた

 

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