ヘーゲル

三月末に、わたしの最初の本である『人権をひらく―チャールズ・テイラーとの対話』(藤原書店)の原稿を校了してから、テイラーの『ヘーゲル』を読み始めた。

Charles Taylor, Hegel, Cambridge University Press, 1975

英文で571頁あり、今、370頁辺りを通過中。ヘーゲル哲学は、速川治郎先生(早稲田大学社会科学研究科名誉教授)が40年以上にわたって研究されたきたもので、もちろん近代哲学の世界に聳え立つ巨峰である。

この近代哲学の一大体系に挑戦したというだけでも、テイラーという人は尋常な人ではないことが分かる。日本では、テイラーは共同体論者としてのみ知られていて、全体主義を警戒するリベラリストから批判され勝ちだけど、まぁ、学べば学ぶほど凄い人なんだなぁ、って思う。大体、ヘーゲルの『大論理学』なんて、日本でもちゃんと読んだことのある人って少ないんじゃないか、と思う。

テイラーの『ヘーゲル』を読むために、自分も邦訳の『大論理学』『精神現象学』『小論理学』『法の哲学』『歴史哲学講義』などを買った。でも、ヘーゲルを理解するためには、カントとカントに続くシェリング、フィヒテなどのドイツ古典哲学を理解しなければならず、彼らを理解するためには、ロックやホッブズ、デカルトなどを理解しなければならず、そうやって辿っていくと、自分の人生なんて、あっという間に終わる気がする。(^^;)

でも、面白いのは、こういう哲学の勉強が、実践的な参加型人権ワークショップに一番役に立つという不思議な関係である。

自分でもよく分からないのだけど、まぁ、直感的に、これらの哲学者の思索が今日の心理学者などより遥かに深い人間の真実を探り当てているからなのだろうな、と思う。

 

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