アマルティア・セン再考

先週の東洋大学大学院での講義で参加者の方から質問があったアマルティア・センの理論について、今朝、もう一度考え直してみた。
質問は、センの理論が社会開発と関係があるのではないか?ということだったのだけど、その時はUNDPの『人間開発報告書』とセンの関係を思い出せなくて、やや的外れの回答をしたような気がして、ずっと気になっていたところ。
自分にとって、センは経済学の方面から勉強した時と、倫理学の方面から勉強した時があり、現在はどちらかと云うと倫理学説としてのセンの理論に関心がある。
 
久し振りにセンの本を読み返してみて、ナルホド、と思うところと、やはり自分の目指す方向と違うような気がするところがあった。
特に、評価のについて、理性的な反省をその基礎として提示しているところは、人間の判断における「感情」の意味を深めたいと考えている自分からすると、一番違和感があるところではある。
 
それにしても、2002年春にイグナティエフのHuman rights as politics and idolatryを読んでagencyという言葉に興味を持ち、桂木先生の『市場経済の哲学』を通じて、テイラーとセンに接近し始め、結局、自分はテイラーを選択した。
振り返ってみると、研究者としての分岐点で出遭った素晴らしい思想家の一人だったわけで、今にして思うとやはり感慨深いものがありますね。
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