憲法9条、第三回子ども国会

昨日(19日)は、第3回子ども国会憲法9条分科会のための資料作りをした。
子ども国会は2004年に「世界の子こどたちに教育を」をテーマとするグローバルキャンペーンの一環として始まったのが最初だそうです。
その後、第1回参加者が実行委員となって毎年開催、今年はその第3回目。
自分は憲法9条について話し合う分科会のゲストとして明日(21日)午後に参加させてもらうことになった。
それで、自分の勉強も兼ねて、勉強を始めたのだけど、これがなかなかに面白いことが分った。
現在の日本国憲法の制定過程については、既に詳細な研究が行われていて、当時の日本で誰が何を、どのような意図で発言したり、行動したかは、殆ど完全に解明されている。
国会図書館も関連資料をHPで公表していて、読んでいるだけで、実に興味深い。
 
もっとも、自分の立場もはっきりさせなければいけないわけで、そんなことも考えならら、池上彰『憲法はむずかしくない』(ちくまフリマー新書)から、辻村みよ子『憲法』(日本評論社)、宮澤喜一・中曽根康弘『改憲vs護憲』(朝日文庫)、長谷部恭男『憲法と平和を問いなおす』(ちくま新書)など色々と読み漁ってみた。
 
もちろん憲法学者のような専門家としての意見は述べられないわけだけど、まぁ、日本の将来について色々と考えておくことは「日本国民」の義務でもあるので、よい勉強になりました。
ポイントは、日本は自衛のために戦争をすることが出来るかということ。
そして、さらに言えば正しい戦争であれば参加する権利があるかどうかということである。正しい戦争(正戦)には自衛のための戦争と制裁戦争が含まれるそうだ。
(制裁戦争=国際の平和・安定を脅かすとされる国家テロ組織などに対し、武力をもって制裁を加えることを目的とする戦争
 
でも、日本という国に自衛権があるかないか、ということが真剣な議論の対象となるのは、当たり前のことだけど第二次世界大戦までの日本の動きが反映しているわけで、侵略戦争をした国が真剣に反省をして二度と武力を誤った形で使わないということが当の本人たちと被害を受けた国の人たちに納得されない限り、この問題はきちんと解決しないだろう。
 
一方、戦後日本の与党は、国民の間に根強く残っていた厭戦気分を背景に絶対平和主義を唱える野党をある意味利用して、最小限の軍事力だけを保有し、米国の軍事力をバックに経済発展を実現してきたわけで、見方によっては日本はとっても巧妙な外交政策を取ってきたと言えないこともない。
ところが、その結果、明確な国防理念を示さなかった当時の社会党は、1989年に冷戦が終結し、社会主義という政治体制に対する信頼が失われるにつれ、国民の支持をうしなってしまった。
その結果、政治的には保守主義で、経済政策的には市場原理主義(新自由主義)な立場が一人勝ちするようになったというのが今日の政治状況なのだ。
 
そういう中で、戦前の日本にノスタルジーを持つ一部の人たちも遠慮なく意見をのべることが出来る環境が生まれたので、一見日本社会はものすごく右傾化しているような印象が生まれたのだろう
 
でも、本当のところは、ちょっと違うのではないかという気がする。
このあたりは世論調査とかを使って、実証的に調べないといけないと思うけれど、今の日本人がそれほど好戦的になっているとはちょっと考えられないし、靖国問題などではけっこう感情的になっているひとや、憲法9条を変えて自衛権があることを明記すべきという意見のひとたちも、戦前のような侵略戦争をすることに賛成しているわけではない。
というより、第二次世界大戦のときだって、これが侵略戦争だと知りつつ戦っていた日本人はとっても少ないのではないか。
聖戦とまでは言わないにしても、やむを得ず始めたとか、生存のために始めたと一般のひとは思っていたのではないか。
 
それが政治的に意図された巧妙な洗脳キャンペーンの結果だったといえば、その通りなのだろうけど、これも少し距離をおいて考えてみると、そもそも日本は明治維新ということで開国したときに、本当の意味での「近代自由民主主国家」にはならず、絶対王政に近い立憲君主制の国家体制を作ってしまったのだから、その下で国民が近代民主主義を身に付けた「近代人」になるわけがないわけで、その意味では、日本の近代は61年前に始まったという風に考えることもできる。
そして、フランスが「代議制による近代民主主義」をきちんと受け入れるまでには、やはり100年以上の月日を必要としたことを考えても、日本に民主主義が根付くにはもう少し時間がかかると考えるのが自然なのではないか。
 
など、など・・・。
考えていくと様々な問題が浮かび上がる憲法9条問題。
若者たちはどうな意見、考えを示すのか、ぜひとも聞いてみたいと思っている。
 
 
 
 
 
 
 
 
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