15秒に賭けろ!

昨晩は昔の仕事を通じて知り合った素晴らしい仲間たちとの会食でした。
その時に現代日本における活字離れの話題が出た。
実は今の若者たちはマスコミが盛んに騒ぐほど活字離れはしていない。
ただ、一人ひとりの関心が多様化して、一冊の本とか雑誌が大量に売れるということが少なくなったことは事実である。
 
これは多分、今さかんに取り上げられているWEB2.0と関係するけど、これからは例えば年間100冊とか、場合によっては10~20冊しか売れないような本も流通する仕組みがどんどん整ってゆくのだと思う。
 
一方で一日の通勤時間中に読み終わる分量の本でないと売れなくなってきているという現象も確かにある。
新書ブームである。
 
そして、何よりも注目すべきはキャッチコピー文化、ワンフレーズ文化の台頭である。
小泉前総理は、まさにこの文化を上手に利用して政権を維持したわけだけど、時間をかけないと理解できない緻密な論理とか理屈では人を動かすことが出来なくなってきているという現象は確かに昔から大衆社会という言葉で知られていたけど、テレビやインターンットなどの動画付き情報がコミュニケーション手段の主流になるにつれて、この人間の直感に訴えるワンフレーズの重要性は著しく高まっている。
 
でも、これを人類の知性の退化につながると否定的に見るようでは、既に社会科学の研究者としては失格で、単なる「昔は良かったおじさん(おばさん)」に過ぎない。
 
なぜ、ワンフレーズ、キャッチコピーは多くの人たちの心を掴み、その行動までも左右できるのだろう?
それは、多分、俳句の原理と同じである。
俳句を作るひとは、その俳句の背景に関する共通の情報を読み手が共有していることを前提としている。
その上で、一つの情景、一つの出来事をもっとも普遍的に伝えられる表現を選んでいるのである。
アピールするワンフレーズは実は多くの人たちが無意識のうちに共有する現代社会観とか感情を想起させる力があるということなのだ。
 
そういう意味では、CMを考える能力って、実はとっても重要。
 
これから自分の想いを社会に発信しようと思ったら、この辺りのこともよく考えることが大切ですね。
 
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