チャールズ・テイラー再読(3)

チャールズ・テイラーを巡る作品を色々と読んでいたら、『民主主義への途 タイにおける人権と民主的発展』というタイトルの出版物に出逢った。
この出版物をテイラーと一緒に書いたのが、タイのヴィティット・ムンターボーン先生。
ムンターボーン先生は、もちろん、子どもの権利の世界では国際的にもっとも高く評価されている学者の一人である。
 
2001年12月に横浜で開催された第二回子どもの商業的性的搾取に反対する世界会議では、基礎報告書と大会報告書のチーフエディターを務めたムンターボーン先生は、参加した子ども達の間でも大人気で、ムンターボーン先生が会場に姿を現すと、子ども達は「ヴィティット、ヴィティット」と呼び掛けて、ムンターボーン先生の周りはたちまち子ども達の輪となったことが、今でも鮮やかに思い出される。
 
このムンンターボーン先生が、チャールズ・テイラー先生と一緒に仕事をしたことがあるとは、本当に世界は狭いものである。
 
お二人が一緒に書かれた報告書は、1994年に出版されていて、タイにおける民主主義の現状分析と政策提言を行なったもの。
タイで民主主義が導入されたのは1992年だそうなのだけど、その直後に書かれたこの調査報告書は、タイの将来は、民主主義が制度化され、民主的手続きがタイ国民の多数にとって意味のあるものとならない限り、確かなものとはならないだろうと予言している。
タクシン元首相の失脚後、不安定化しているタイの情勢を見ると、この報告書の内容はたいへん価値があるように思う。
 
そして、何よりもテイラーという思想家が単なる書斎の人ではなく、また、単にカナダの政治に関与するだけではなく、東南アジアという欧米圏からは遠い地域の政治にも積極的な関心を寄せ、実際に社会科学者として関わっていたことを知り、ますます、テイラーという思想家が身近に感じられるようになった。
 
さらに勉強です。(^-^)/
 
 
 
 
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