『レクサスとオリーブの木』

この本の著者であるトーマス・フリードマンは、米国の代表的なジャーナリスト。
わたしは、彼の最初の本『ベイルートからエルサレムまで』を、昔、イスラエルに住んでいた時に買った。
中東情勢を世界的視野からヒューマンストーリーに基づいて描いた本で、たいへんな取材力と筆力だなぁ、と感心した記憶がある。
 
そのフリードマンが冷戦後、世界はどのように変わったのか、を書いたのが、この本。
しかも、この本の出版は1999年である。
まだ、9.11の衝撃を受ける前の米国を拠点に活動するジャーナリストにとって、世界はどう見えていたか、を知る上では格好の作品。
 
しかし、フリードマンは、さすがに慧眼で、この時、すでに「アメリカは、まさに究極の温和な覇権国で、力ずくを好まない国だ。だが、あまりにも力ずくを好まずにいると、システム全体の安定性を脅かすことになる」と書いている。
 
その後、アメリカは急速に冷戦後の世界における米国の役割の再定義を進め、そのための軍事システム再編に取り組んでいくことになる。
 
9.11によって、急激にオリーブの木(ナショナリズムの象徴)に傾いた米国の世論と外交政策も、次第に落ち着きを取り戻してきている。
 
そのフリードマンが、ある国の健全さを測る尺度として最後に提示した8つの基準のうちのあとの4つがこれ。
あなたの国は、公開する勇気があるか?
あなたの国は、どのくらい友人つくりが上手か?
あなたの国の運営者は、理解しているか?
あなたの国ブランドは、どのくらいよいか?
 
日本は大丈夫かなぁ?
 
 
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