2007年度米国務省人身売買報告書が発表されました

6月12日付で、今年の人身売買報告書が米国務省より発表された。
http://www.state.gov/g/tip/rls/tiprpt/2007/

日本は引き続き、Tier 2のまま。

米国務省関係者のニュアンスから、今年も日本がTier1になることはないと思っていたけど、実際にTier2のままの日本を見るのは複雑な気持ちだなぁ。
でも、仕方がない。
 
日本に関する記述の中には、被害者保護に関して、NGOとの協力をより緊密にすべきという内容が入っている。
The government should also cooperate more closely with specialized NGO shelters to provide counseling services to victims of trafficking, and focus additional resources on preventing child sex tourism by male Japanese travelers.

また、研修生という名目で人身売買の被害に遭っているものが少なくないこと、人身売買のブローカーの手法が巧妙になり、その活動が地下に潜り始めていること、日本国内の子どもや女性を対象にした人身売買も存在しているという指摘がある。
http://www.state.gov/g/tip/rls/tiprpt/2007/82806.htm

最近、日本の市民社会を分析した本を2冊ほど読んだ。
Robert Pekkanen, Japan’s Dual Civil Society, Stanford University Press, 2006
Frank J. Schwartz, Susan J.Pharr  eds., The State of Civil Society in Japan, Cambridge University Press, 2003
主要な欧米諸国に比べて、日本の市民社会が弱体なのは、日本政府の長期的なポリシーの結果であるということを国際的な比較を通じて明らかにした本。

その結果、人身売買問題の取り組みにおいて最も必要な市民社会と政府との協働が機能せず、政府は一人で頑張っているけど、国際社会ではほとんど評価されないという結果に終わっているというのが、わたしの立場から見た日本の現状。

 
本来、市民社会、NGOがすべきことを政府がやって、これで日本はきちんとやっていると強弁しても、外の社会からは奇異に見えるんだろうなぁ、って何時も思う。
まぁ、NGOサイドとしては、財政面・組織面での強化も含めて、力をつけていくことが課題であるということ。
 
わたしは、2004年秋に「日本の近代―未完のプロジェクト」というお題の論文を書いたのだけど、NGOだけではなく、日本社会自体が今、大きな転換期を迎えているように自分には思える。
 
個人の自立、組織の自立、そして国の自立。
永年、根拠のない依存心を持ち続けてきた日本人も、いよいよ一人で生きなければならなくなったということでしょうね。
 
もちろん、自分自身の課題でもある。
 
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