チャールズ・テイラー尽くし

昨日は、千葉大学で開催されたコミュニタリアニズムに関する研究会に参加した。
チャールズ・テイラーの元で学んだこともある辻康夫先生(北海道大学)、『テイラーのコミュニタリアニズム』の著者で日本で屈指のテイラー研究者の中野剛充さん、『現代のコミュニタリアニズムと「第三の道」』の菊池理夫先生(三重中京大学)、そして千葉大学の小林正弥先生という超豪華メンバー。
しかも、その後の懇親会にまで招待していただいた。スマイル
 
コミュニタリアニズムというのは、もちろん、英米圏を中心に80年代に展開されたリベラリズムに対する批判的議論を主導した思潮のことである。
日本では、戦前の超国家主義を思い起こさせるものという不当な批判を受けて、なかなかきちんと理解されなかったのだけど、中野さんや菊池先生の本、そしてささやかながら私の『人権をひらく―チャールズ・テイラーとの対話』などが出版されて、少しずつきちんとした理解が広がりつつある。
 
その中で開催された昨日の研究会は、コミュニタリアニズムを正面から取り上げたものとしては日本初のものだったと思う。
内容的にも素晴らしい、そして何よりも一般の方や千葉大の他の先生方の自発的参加も多い、とっても雰囲気の良い研究会だった。
 
そして、帰宅したら、何と昨年末に提出した私の論文の初稿が届いていた。
 
もちろん、昨年9月に出版されたテイラーの最新作"A Secular Age"を読んで書いたもの。
まだテイラーの作品を十分に咀嚼できていない段階の習作なので、どんな感じかなぁと思ったのだけど、活字になってくるとそれなりに筋は通った内容にはなっているようだ。
 
これまでは一人でテイラーを読んできたのだけど、やっとテイラーについてきちんと勉強し、しかもテイラーの真価をきちんと評価する人たちと繋がることが出来た。
一人の思想家を理解するというのはたいへんな労力が必要なことであり、その割には一般に理解されたり受け入れられることは少ない。
そういう思想研究者にとって同好の士というのは本当に心強いものである。
 
自分も真剣にテイラーに取り組もうという気になった。
 
素晴らしい晩でした。
 
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