6月11日日本の人身売買対策を考える緊急院内集会のお知らせ

私が運営委員を務めている人身売買禁止ネットワークで、来週水曜日、日本の人身売買対策を考える緊急院内集会を開催することになった。
 
6月4日に公表された米国務省の2008年度人身売買報告書で、日本は人身売買対策が不十分な国としてTier2にランクされた。
2001年に人身売買報告書が発表されてから、日本はずっと同じTeir2である。
2004年にはTeir2の中に新設された要監視国に落ちて、大騒ぎになり、刑法改正だとか、国内行動計画だとか、様々な対策が講じられた。
しかし、翌年にTier2に戻ると、取り組みへの熱意は冷め、そのまま、今年まで同じ評価にとどまってきた。
 
今年、洞爺湖で開催されるG8サミット諸国で、人身売買に関する最低限の基準を満たしていない国と評価されているのはロシアと日本だけ。
ちなみに、お隣の韓国は2001年にTier3と評価されたあと、官民を挙げて積極的な取り組みを開始し、翌2002年にはTier1に一気に評価を上げている。
関係者の中には、これを日韓関係の特殊性に帰する人たちもいるのだけど、21世紀はじめの日米関係だって戦後最良と評価されていたし、アジア太平洋地域における米国の防衛戦略に占める重要性から判断すれば、韓国は日本の比ではない。
やはり、単純に日本の取り組みが不十分ということだと思う。
 
昨日、2002年度の米国務省人身売買報告書の韓国の箇所を院内集会のために訳してみた。
結局、韓国政府がすでに実施していて日本政府がやっていないことは、(1)人身売買被害者を支援するシェルターを運営する国内NGOへの資金援助、(2)人身売買者(トラフィッカー)の積極的な訴追、(3)積極的な国内広報活動 で、いずれの国内のNGOとの連携がカギである。
私の印象では、2004年以来、日本政府は政府の力だけで人身売買問題への解決を図ろうとしてきたけれど、その姿勢自体が国際社会では評価されなかったのに対して、韓国では強力な市民社会を背景に、国内NGOが政府と二人三脚でこの問題に取り組んだ点が両国の明暗を分けただと思う。
 
洞爺湖サミットに向けた活動の中でも、他の国々と比べて日本の市民社会は弱体ということはいろいろなことろで言われている。
 
まぁ、日本社会の構造的課題でしょうね。
 
とりあえず、6月11日には頑張りたいと思います。
 
【日本の人身売買対策を考える院内緊急集会のご案内】
日時      6月11日(水) 午前11時~正午(午前10時半開場)
場所      衆議院第1議員会館 第1会議室(最寄駅・地下鉄・「永田町」または「霞ヶ関」)
主催      人身売買禁止ネットワーク(JNATIP)
     〒110-0015 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸(まるこう)ビル3F
■ 人身売買大国日本、問われるG8ホスト国としての品格 ■
 6月4日に発表された2008年度国務省人身売買報告書において、日本は人身売買対策が不十分な国としてTier2にランクされました。
 ロシアを除く他のG8諸国および韓国がすでに最低限の基準を満たしている(Tier1)と評価されているのに対して、日本が依然Tier2にとどまっていることは、国際社会における日本の評価を著しく貶めています。
 今年のG8サミットのホスト国として、日本は人身売買問題に対する十分な対策を打ち出す国際的責務があるとJNATIPは考えます。
 この度の緊急院内集会では、人身売買を巡る国際的な取り組みはどこまで進んでいるのか、そして日本がTier1になるために必要な対策は何か、を各界の専門家に話していただき、率直な意見交換を行ないたいと考えています。
 奮ってご参加下さい。
■ プログラム(予定) ■ 
開会の挨拶        戒能民江 人身売買禁止ネットワーク共同代表/お茶ノ水女子大教授
国会議員からのご挨拶
人身売買問題を巡る国際的動向
 武者小路公秀 元国連大学副学長/反差別国際運動日本委員会理事長
 中山暁雄            国際移住機関(IOM)駐日代表
 中井裕真            (財)日本ユニセフ協会広報室長
人身売買禁止ネットワークからの提言
 人身売買被害者保護法(仮称)の早期成立 吉田容子 人身売買禁止ネットワーク共同代表/弁護士
 民間シェルターの活用と資金援助 大津恵子 人身売買禁止ネットワーク共同代表/前女性の家HELPディレクター
 日本国籍者の人身売買問題 藤原志帆子 ポラリスプロジェクト日本事務所コーディネーター
 外国人労働者問題 川上園子 アムネスティ・インターナショナル日本
5.質疑応答
司会:百瀬圭吾 学生NGO「てのひら~人身売買に立ち向かう会」事務局長
【JNATIP加盟団体】
I女性会議/会津マスクワイア/アジア・ファンデーション日本事務所/アジア女性資料センター/アジア女性自立プロジェクト/アジア女性センター/FAHこすもす/社団法人アムネスティ・インターナショナル日本/移住労働者と連帯する全国ネットワーク/ACE(Action against Child Exploitation)/(特活)ADP委員会/エクパット・ジャパン・関西/CAPP人間の安全保障と搾取的移住労働研究会/京都YWCA・APT/くろーばー(外国人DV被害者支援ネットワーク大阪)/国際子ども権利センター/子どもの性と命の教育コミッティ(CESA)/コングレガシオン・ド・ノートルダム/女性エンパワーメントセンター福岡/女性の家サーラー/SWASH(Sex Work and Sexual Health)/世界女性会議岡山連絡会/タイ女性の友/てのひら~人身売買に立ち向かう会/東京YWCA/反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)/北京JAC/ポラリスプロジェクト/アジアの女性と子どもネットワーク/
 
【本集会に対する問合せは森田明彦(090-9856-5782)または矢作由美子(090-1439-6149)までお願いします】
広告

6月11日日本の人身売買対策を考える緊急院内集会のお知らせ」への1件のフィードバック

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中