人生の分かれ道―石原莞爾

今朝、石原莞爾『最終戦争論』を久しぶりに読み返してみた。
この本は、昭和15年5月29日に京都義方会で石原莞爾が行った講演録に若干追記を行って出版されたもの。
 
石原莞爾は関東軍参謀として満州事変を主導したのだけど、そのあと、日中戦争不拡大を主張して、東条英機首相と対立、罷免されて予備役となり、戦後は全面的武力放棄を唱えたという、紆余曲折のある人生を歩んだ人である。
 
今、私はチャールズ・テイラーの『ある世俗の時代』を読みながら、新しい論文を書いているのだけど、結局、ある個人の考え方とか行動が、特定の時代文脈においてどのような結果を生み出すのか、は本人の意図を超えたものがあるように思う。
石原莞爾という人も、その時代認識はたいへん的確なところがあり、いま読み直しても参考になる箇所がある。
しかし、石原の考え方とその考えに基づく行動は、結果的に日本を第二次世界大戦へと追い込んでいくことになったことは間違いがない。
誰しも、今の世界がどちらの方向に向かった進んでいるのか、神の視点から観察することはできない。
同様に、日本が今度どのような方向に進んでいくことが国民にとってもっとも望ましいことなのかも100%の確信をもって予測することはできない。
しかし、特定の現状分析・考え方に基づいた決断・行為は当然、歴史的な結果を生み出すわけで、それが後世において批判の対象となることも、また仕方がない。
 
しかも、歴史は二度とは繰り返さないので、一度犯した過ちは場合によっては何十年も個人、組織、国家を拘束することになる。
戦前の国際連盟では常任理事国だった日本が、戦後60年を経ていまだに国連の常任理事国となれないのは、もちろん第二次世界大戦に参戦し、敗北したせいである。
 
これからの日本。
どう進んでいくのか良いのでしょうか?
 
 
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