チャールズ・テイラー

多様な文化の共存を目指す社会哲学。
というのが、日本から見たテイラー哲学の評価らしい。
多くの日本人は日本国籍を持っていること、日本語を話す言語集団に属していることに、自分のアイデンティティの大切な一部を見出だしていることは間違いない。
この単純な事実は、戦前の日本が陥った排外的で狂信的なナショナリズムスへの反省から、あまり表立って、認めたり、議論されたりはしない。
その日本で、西欧近代の徹底した合理主義の伝統に基づきつつ、帰属集団の大切さを認め、その集団の独自性を承認することが、個人のアイデンティティへの公的承認のために必要であると主張するテイラーの哲学が評価されるたことの意義は大きい。
今年の洞爺湖サミットに先駆けて、アイヌの人々が日本の先住民族として認められた。
日本国籍を持つ人々の間にも、異なった民族的・文化的アイデンティティがあることを政府が公式に承認した。
この国は間違いなく、多様な人々の共生を目指す社会への歩みを進めている。
ただ、それが、自分が生きている間に実現するかどうかは、また別の問題である。
そもそも、テイラーは人間はより大きな何かの一部であることを認識することによって「善き人生」を実現することが出来ると考える思想家である。
今年の京都賞は楽しみですね。
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