杉浦敏子『ハンナ・アーレント入門』(藤原書店)

杉浦先生は、私が学んだ早稲田大学の古賀勝次郎先生のゼミの先輩。
『ハンナ・アーレント入門』は、杉浦先生が古賀先生のご指導の下、博士後期課程で取り組まれたハンナ・アーレントを中心とする政治思想の研究をまとめたものである。
2002年12月に出版されて、すでに3刷が出ているという、思想書としてはたいへん人気のある本。
私は、アーレントというのは少し遠い感じで、『人間の条件』をぱらぱら読んだ以外にはあまり興味を持たなかったのだけど、今日ふと思い立って『ハンナ・アーレント入門』を読み出したら、これが物凄い秀作。
『ハンナ・アーレント入門』というタイトルになっているけれども、実際の中身は杉浦先生の考え方に基づいた丁寧な思考の積み重ねの集大成であって、1頁読むごとに様々な問題を考えさせる、素晴らしい思想書である。
 
特に、現代のポストモダン主義者から、共和主義思想の系譜、フェミニズムまでたいへん広範な領域の思想書をきちんと読んで、しかも自分の言葉で解説しているところとは、私のような不勉強で、チャールズ・テイラーの思想におんぶにだっこの者にとっては、それだけで大変な刺激。
 
このあと、古賀先生のゼミからは兼田麗子さんが『福祉実践にかけた先駆者たち』を2003年10月に藤原書店から出版。
私の『人権をひらく―チャールズ・テイラーとの対話』が2005年4月に藤原書店から出て、その年の9月にはやはり古賀ゼミの高島和哉さんが訳したイバン・イリイチ『生きる意味』が藤原書店から出版されている。
 
わたし自身は、まだまだ不勉強で、とても政治思想の研究が専門ですなんて言えないのだけど、諸先輩に負けないように勉強だけは続けていきましょう。
 
そろそも、暑さも和らいできて、「勉強の秋」ですからね。スマイル
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