児童ポルノ(続き)

mkさん。
貴重なコメントをありがとうございます。
社民党の福島瑞穂さんも児童ポルノの単純所持を処罰することには懸念を表明していますね。
 
実在の子どもを被写体としたポルノと、いわゆる「準児童ポルノ」を分けて議論すべきだというmkさんの主張は正しいと私も思います。
実在の子どもを被写体とした児童ポルノは「個人法益」、「準児童ポルノ」は「社会法益」の課題として検討すべきでしょう。
 
実在の子どもが性的虐待・搾取を受けているシーンが映像として記録された場合、その映像を誰かが見るたびに、その子の尊厳と権利が侵害されます。
したがって、、実在の子どもを対象とする子どもポルノについては単純所持自体が犯罪行為であり、不法な国家権力の介入を制限する適切な制度を設けた上で、その行為自体は厳重に処罰すべきと私は考えています。
対象が実在の子どもであり、その映像の内容が明らかにその子を性的搾取・虐待を内容としていることがが明らかな場合、個人的鑑賞用のための単純所持は犯罪ではないという考え方は通用しないと思います。
もちろん、そのためには、「児童ポルノ」の定義を明確にすることは重要だと思います。
 
ちなみに、私がリサーチャーとして表現アートセラピーを応用したリサーチワークショップを実施させていただいたカンボジアのシェルターで保護された女性は、18歳未満だった時に日本人男性に性的虐待を受け、その映像をビデオに撮られて日本国内で販売されようとしていました。
この日本人男性は起訴されましたが、懲役3年、執行猶予4年の刑しか受けなかったそうです。
この話をすると、多くの方は「たった、それだけ」と問い返されます。
また、アメリカンセンターで行われたセミナーの場での議論を聞いた限り、米国では児童ポルノの捜査、起訴において不法な国家権力の行使を制限する手段や措置が憲法レベルから実務レベルに至るまで講じられているという印象を受けました。
もし、児童ポルノの単純所持を処罰化した場合、いかなる手段を講じても、国家権力による一般市民のプライバシーや人権侵害を避けることはできないということであれば、その論拠と実例を示していただけますでしょうか?
私も、基本的に、国家権力による市民生活への介入は最小限ですることが望ましいと考えております。
同時に、普遍的な人権の保障は、国家権力の伸長とともに確立したという歴史的事実も我々は無視すべきでありません。 
 
私自身は、「準児童ポルノ」」については、総選挙を通じて、国民の意見を問うべき課題だと思っています。
日本人自身が、どういう社会で生きたいのかということと、この問題は密接につながっていると思うからです。
 
私も、さらに勉強し、考えてみたいと思います。
コメント、ご意見があれば、宜しくお願いします。
 
 
 
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児童ポルノ(続き)」への1件のフィードバック

  1. 反応していただいてありがとうございます。すいません、決して揚げ足取りをするつもりではないのですが、とても大事な事ですので意見を書かせていただきます。>個人的鑑賞用のための単純所持は犯罪ではないという考え方は通用しないと思います。この一文で既に単純所持処罰化の理論は 破 綻 しています。”単純所持”とは”ただ単に持っている”という事です。理由の如何を問わず、所持している様子を表します。そして今回議論となっているのは、この単純所持なわけですよね?「個人的鑑賞用であっても、児童からの搾取だから所持禁止!」というのであれば販売目的所持禁止と同じように「鑑賞目的所持禁止」にしてください。単純所持禁止という言葉を使う必要はありません。※鑑賞目的所持禁止が妥当かどうかはまた別の議論になりそうなんですが、それはまた別の機会に。”児童ポルノ単純所持処罰化”とは、上にも書きましたが、理由の如何を問わず禁止物を所持していた場合は処罰する、ということです。禁止物とみなされた物を持っていた場合、それがどんな偶然や事故であっても処罰されてしまう。単純所持禁止反対派の人達が懸念するのはまさにそこでしょう。既にご存知だとは思いますが、不特定多数のパソコンに”明らかに児童ポルノと認識される画像”を送りつけるコンピュータウイルスが存在します。特定のサイト(多くは児童ポルノを含むアダルトサイト)に勝手にアクセスさせる物も多く存在します。松議員の言っていたブロッキングソフトにも関係していますが誤ってそれらの禁止物データがハードディスク内に入った場合、そういった通報システムが入っていると、即通報されてしまいます。誤って所持をして、数秒で消去してももう遅いのです。またこれらは自分で気が付けばいいのですが、感染に気が付かない場合も多く知らぬ間にハードディスク内に画像や映像が保存されます。コンピュータウイルスというのはまさにウイルスであって、根絶することはできません。ワクチンソフトをいかに作成してもほんのわずかな時間で亜種が生まれ、また被害を生む。また、人為的に第3者から直接禁止物を送りつけられる場合もあります。それはデータ送信である場合もあるし、写真等を忍ばせる場合もある。悪意がないのにある日突然犯罪者になってしまう。このどちらの場合も、海外では既に問題になっている例ですね。またこのような冤罪に類するケースですと、こういう不名誉と言える罪状ですからそれを気に病んで自殺してしまうケースも多数報告されています。またもっと身近な例では、家族の写真、自分の写真であっても所持していれば処罰されてしまう。ドイツに赴任した日本人サラリーマンの話は有名ですよね?自分自身の写真や画像で逮捕、というのは単純所持禁止国ではそれこそ無数にありますからご自身でネット検索してみてください。つい最近ですと、未成年の子がブログで公開するために所持していた自分自身の画像データで逮捕されたと思いますが。他にも、これは単純所持というよりは配布にあたりそうですが日本においても、仮に今の改正案が通ったとしたら自分自身や家族の幼少の写真でも処罰するとの法務省の発言があります。禁止物を所持するに至った前後の経緯をきちんと考慮するような規制ならいいのですが”単に所持しただけでも厳罰”な場合、いかなる手段を講じても、本来の目的ではない不測の事態が生まれてしまいます。冤罪は無論重大な人権侵害ですし、通常の日常生活を送ることにも恐怖を感じるならばそれは立派なプライバシーの侵害ですし、人間らしく生活する権利の侵害でもあります。確かに完璧に穴のない法案を作るのは難しいのですがだからこそこの場合においては、単純所持禁止は妥当ではありません。総合的に考えて整合性のとれた規制案に変えるべきです。逆に言うと推進派の方達にはぜひ、そういった想定される人権侵害・矛盾・破綻のない法案をまとめていただきたい。「これこれこういう風に細かく取り決めしたので、警察による不当逮捕や冤罪の可能性も非常に少なく悪意なく日常生活を送る分には何も問題もない法案なんですよ」となるなら私は喜んで応援します。単純所持の問題に関して言えば、当の単純所持禁止推進派の人達自身も”単純所持禁止”という言葉の怖さを正確に理解していない事が非常に多いです。規制をしていこうとする側が、その規制内容もよくわかってないのに「単純所持禁止!」と連呼しているのは、やはり危機感を覚えます。今自分たちのやろうとしている事が「弾圧」だと気が付いてないんです。森田先生ご自身が善良な心根の持ち主であり、子供達を守りたい一心からご活動されている事は大変尊敬しておりますが、法を定めるならば正確でなければいけません。ほんのちょっとしたニュアンスの問題も細かく考えていかないといけません。なぜならその法律で、人生が大きく変わる人も大勢出てくるからです。悪意を持って児童から搾取した罪人はもちろんのこと冤罪で捕まる人、禁止物にゆかり深い業界の人など大勢の人生を左右します。当然、上に述べた例にあるように、一般市民の人生もですよ。ですから「ん~、コレいけないことだよね。だから禁止。わかりやすいから全部禁止ね。」というような曖昧で適当な動機、曖昧で適当な規制内容では困るのです。まあ、この辺りは単純所持だけに限らず立法、法改正全般に言えることですが・・。規制強化推進派の方には重ねてお願い申し上げますが児童からの搾取を防ぐために規制強化を望まれるならば他方の人権への配慮を充分にし、規制・罰則の内容を具体的かつ詳細に定めていただきたい。いかなる場合においても、国家権力による一般市民のプライバシーや人権侵害を受けないような内容を検討していただきたい。それならば私自身も納得して、児童からの搾取撤廃に向けて積極的に支持させて頂きます。ですが、今の段階では明らかに主観的、偏向的な観点に基づいた意見が多くとても賛同はできません。ふう、なるべくわかりやすい文章にしようと頑張ったんですがかなり長文になってしまいました・・。読み辛かったらごめんなさい。よろしくおねがいします。

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