東京工業大学大学院での講義を始めます

本年度は、東工大大学院で一般の大学院生向けの通年の講義を担当します。
 
テイラー博士は、世界を社会像と制度という2つの側面から見る方法論を提示されています。
今年の東工大大学院の講義では、このテイラーの方法論を近現代の歴史、特に国際社会のプレイヤーである主権国家、国際機関、国際NGOに適用してみるという試みに挑戦する予定です。
 テイラーの提示する「社会像」とは、「社会理論」よりも広い概念で、第一にある社会に生きる普通の人々が自らの「社会的環境(social surroundings)」をどのように想像しているか、に焦点を合わせた用語である。第二に、「社会理論」が一般に少数の人々によって共有されているものであるのに対して、「社会像」は必ずしも社会全体ではないが、より多くの人々によって共有されたものである。第三に、「社会像」は共通の慣習、広範囲に共有された正当性の感覚を可能とする共通理解である。

テイラーは、近代西欧社会という歴史的に前例のない慣習(practices)と制度(institutions)の集積を可能とした共通理解、すなわち西欧社会自体の自己理解は、特定の「社会像(social imaginaries)」と密接に結びついていると考える。

テイラーの基本的な主張は、西欧近代の中核は、ある新しい社会的道徳秩序構想(a new conception of the moral order of society)であるというものである。この道徳秩序構想は、当初は何人かの思想家の考えに過ぎなかったが、やがてより広範な人々の社会像となり、最終的には全ての社会を形作るものとなったのである。テイラーは、西欧近代を形作った3つの主要な社会像として、市場経済、公共空間、自治的人民を挙げている。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中