ちょっとだけジュネーブ便り

18日まで国連子どもの権利委員会に対する個人通報制度に関する第1回作業部会にNGOグループの一員として参加しました。
 
作業部会は、一部の政府(中国、英国、オランダなど)が個人通報制度と国内制度との関係や既存のシステムとの重複性について質問を重ね、結局、NGOサイドが期待していたような、直ちに個人通報制度創設のための選択議定書策定の権限を作業部会に与えるべしという作業部会勧告を採択することが出来ませんでした。
もちろん、新しい条約を創設するわけなので、丁寧な議論が必要であることは間違いがありません。
その意味では、中国政府は本国から担当課長を代表団として派遣し、きわめて本質的かつ専門的な議論を展開し、今回の作業部会の審議に貢献しました。
国際社会に積極的に参画していこうとする中国政府の意思を明確に表していて、すばらしいパフォーマンスだったと思います。
 
 
NGOグループもたいへん明確な声明を毎日発表し、審議を前向きに進めるうえで大きく貢献したと思います。
そして、いずれの国も国連子どもの権利委員会に対する個人通報制度の創設に正面切って反対しているわけではないということもはっきりしました。
私の印象では、来年中には新しい選択議定書案作成の実質審議が始まると思います。
 
日本の子ども達、特に深厚な権利侵害を受けたにもかかわらず、国内では救済されなかった子どもが国際的な人権委員会に申し立てを行うというケースが将来起きたとすると、これは日本の子ども達にたいへん前向きな気持ちを持たせると思います。
 
島国で戦後長く単一民族神話が主流派の物語となっていた日本は、特に過去20年間たいへんな内向き志向だったので、国際社会における存在感はどんどん薄れていっています。
日本の子ども達も、一部の子どもを除いては国際社会で自己実現とか自己表現を試みようという気持ちはあまり持ち合わせていません。
 
国連子どもの権利委員会に対する個人通報制度の実現は、そういう内向きな日本の人たちに、何らかのインパクトを与えると思います。
 
ヤンギー・リー国連子どもの権利委員会議長は、「意志あるところに道は拓ける」と語っていましたが、私たちも希望をもって前進したいと思います。
 
広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中