世界の子ども達はいま

4月から始まる講義のために、ユニセフ(国連児童基金)の『世界子ども白書』を読み直しています。
私が財団法人日本ユニセフ協会に入ったのが1996年夏でした。
 
当時、ユニセフ協会は大京町の貸しビルに入っていて、1階が駐車場、2階がカード事業部、3階が学校事業部、4階が協力事業部、そして5階が総務部と広報室でした。
広報室はたしか元資料室だったところで、2畳くらいの大きさだったように記憶しています。
この事務所で1997年から2001まで働きました。
それから、品川のユニセフハウスに移り、そこで第2回子どもの商業的性的搾取に反対する世界会議の準備をしました。
 
今振り返ると、自分がいまだに子どもの権利の世界で活動を続けているのも、ユニセフ協会との出会いがあればこそ。
本当にありがたいことです。
 
久しぶりに世界子供白書、そしてビデオを見ると、ユニセフの啓発広報活動はほんとうにすぐれモノだと思います。
前広報室長が書くと、なんだか手前味噌な感じがしないでもないのだけれど、一般の人々に途上国を中心とした世界の子ども達の現状を伝え、どのような支援が行われているのか、そして先進国に暮らす自分たちには何が出来るのか、これほど丁寧に、誰にでもわかる言葉、表現で伝えてようと試みている組織はないと思います。
 
また、日本国内で、たとえば自分の学生にボランティアの機会を作ってあげようと考えた時、一番信頼できる組織はやはりユニセフ協会の地域組織だという気がします。
子どもの権利条約や人権というのは、もちろんとっても大切なものなのだけど、私が広報室長になりたてのときに(当時の)ユニセフ広報局長が噛んで含めるように指導してくれた通り、「権利という言葉を使うことが不必要な対立や反感を引き起こす惧れがある国・社会では、権利という言葉を使わずに、実質的に権利を実現するように努めることも必要」です。
次期カナダ首相と目されているマイケル・イグナティエフが繰り返し語っているように、人間は権利の主体であると同時に、もっと別の側面も備えた、包括的な存在であって、人間の生活、人生を権利言語だけで律したり、説明しきることはできないと私は思っています。
 
新しい大学での最初の講義もまもなく始まります。
大学教員になってから6年目。
引き続き、楽しく若者たちと世界の子ども達の現状について学んでいきたいと思います。
 
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