イラク戦争を巡るマイケル・イグナティエフの思想

昨日の朝、このブログにイグナティエフのことを書いたら、夕方、有斐閣から私の書いたイグナティエフに関する論文の校正刷りが届いていました。
 
この論文は、今年10月頃に出版される『2009年度法哲学年報』に投稿したもので、お題は「イラク戦争を巡るマイケル・イグナティエフの思想―その人権論を手掛かりに」というもの。
 
出だしはこんな感じです。スマイル

ローザ・ルクセンブルグ『獄中からの手紙』の訳者である秋元寿恵夫は、同書あとがきで次のように書いている。

「戦争がないとき、漠然と戦争に反対するのは誰でもできる。また、ある種の戦争を予想し、それについて自分はいかなる理由でこの戦争に反対せねばならないかに関して明確な見解をもつことは、誰にでもというわけではないが必ずしも至難ではない。だが、すでにそのような戦争がはじまってしまってからでもなお、自らの見解に謬りはないと信じつづけられる者の数は大分減ってくる。しかし、少しはある。けれども、この意見を公然と表明し、できることならその戦争をやめさせようと働きかける者に至っては、もはや稀有の存在に属するのである」。

イラク戦争、そしてイラクに対する自衛隊派遣問題に対して自分は本当に明確な見解を持ち、一貫した姿勢を取ったのだろうかという疑問は私自身を含む多くの日本国民が持っていることと思う。

そういう我々にとって、世界の人権派を敵に回して、米国によるイラクへの武力行使を容認する発言を行なったマイケル・イグナティエフがどのような思想の持ち主なのかは、解明する価値のある課題である

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